お久しぶりです。ほぼ3ヶ月ぶり。皆さまお元気でしょうか。
以前として感染拡大は止まらず、医療体制や変異ウイルスが心配な局面となってきているコロナ禍。先日、母のワクチン接種の知らせが届き、近所のかかりつけクリニックでの1回目・2回目の予約も無事できました。これが済めば1つの安心材料となります。
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もう皆様も実機にも触れている事と思いますが、日本時間4月21日午前2時から開催された、今年初めてのAppleオンラインイベント「Spring Loaded.」 (日本では”春の祭典”)。発表されたのは7つの製品とサービス。カードの共有など、仕組みが変更されたApple Card。有料定額サービスが開始されたApple Podcasts。iPhone 12に新色パープルの追加。かねてから噂が尽きず、ついに正式発表された紛失物トラッカー、AirTag。Siri Remoteが付属するなど大幅に刷新されたApple TV 4K。M1チップが搭載され、ディスプレイやカメラもアップグレードされた、もはやパソコンのiPad Pro。
最高グレードで¥279,800 ! のiPad Proにも驚きましたが、ワタシの1番の衝撃は、事前のイベント予想ではあまり話題の無かったiMacの発表。Apple Silicon”M1”搭載。一新されたデザイン、カラーバリエーション。ちょっと前にこういった噂系想像レンダリング画像を見た覚えがあるが、その時は「まさか」と思い気にも留めていなかった。本当だった。久々の感激。
基本的にはシンプルなAppleデザイン。画面サイズは解像度4.5Kの24インチですが、ベゼルが狭くなったため21.5インチと比べて縦横それぞれ1〜2cmしか大きくなっておらず、奥行きは3cmほど小さくなっています。ベゼルは黒から白へ。画面下の”あご”からはりんごマークが無くなりました。昨今のiPad ProやiPhoneに通じるフラットなデザインで、背面のスタンドなど全体に直線的な印象。そして驚くべきはその薄さ!わずか11.5mmとMacBook Airよりも薄くフラット。まさにiPad Proを大きくしてスタンドを付けたというスタイルです。
この薄型デザインを実現できた理由こそがApple Silicon”M1”の採用。ロジックボードや放熱システムの小型化が可能となり、ディスプレイの下の”あご”部分に配置。さらに空間オーディオにも対応できる6スピーカーシステムも内蔵。将来は”あご”が消えてディスプレイだけのデザインになると言われてきたiMacの”あご”は、薄型化のために活きているのです。
性能的には既発売の”M1”搭載のMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniに準じたものと見られている。24インチの4.5Kディスプレイでも問題なく動作するという事ですね。
そして目を惹くそのカラフルなボディカラー。1999年に登場したキャンディカラーiMacが2002年に消えてから19年ぶりの復活です。廉価版とそれ以上のモデルでラインアップは異なるが、カラーはブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、ピンク、パープル、シルバーの7色。前面と背面で色の濃度が違っている。マウス、キーボードや付属のUSB-CーLightningケーブル、電源ケーブルまで色が揃っており、箱もそれぞれ別と徹底されている。在庫管理が恐ろしく大変そうだが⋯。
今回のiMacは現在のコロナ禍におけるパーソナルなコンピュータはどうあるべきか?を再考したゆえのデザイン、カラフル化なのかも知れない。この状況に極力明るい色を提供しようというAppleの考えだろうか。
Apple初のカラフルなMagic Keyboardには、”M1”搭載の恩恵としてTouch IDが搭載されている (キーボードにT2チップ内蔵と見られる。最廉価モデルには付属しない)。Apple Payの使用や複数ユーザーのログイン時などに便利だろう。
またカメラは1080p FaceTime HDの高画質、マイクは”スタジオ品質”という3アレイマイクと、ビデオ会議向けの性能が強化され時世が反映されている。
電源アダプターは別体式となり、Ethernetポートが設けられ本体へ向かうケーブルを1本減らせる。ケーブルはマグネット式。
かつてAppleが存亡の危機に陥っていた1998年、復帰したスティーブ・ジョブズとインダストリアル・デザイナーとして頭角を現していたジョナサン・アイブによって生み出され、トランスルーセントの”ボンダイブルー”からMacの中核として続いてきたiMac。
あごにリンゴマークが付き、ディスプレイが浮いているデザインに移行したのが2004年のiMac G5。チップはPowerPCからIntelへ。ボディはプラ系からアルミニウム素材に変化し、薄型となった2012年のデザインから9年。非常に息に長いデザインから、晴れてApple Silicon搭載となり新しいデザインに。
そして発表会で使われた「hello」の文字は1984年の初代Macintosh登場時にディスプレイに描かれていたものだ。1998年の”ボンダイブルー”iMac発表時は「hello(again)」だった。重要な節目に登場する「hello」。37年をかけて進化したAppleのオールインワンの現時点での到達点なのだ。
「WWDC2020」で発表され、およそ2年をかけて全てのMacをApple Siliconに移行する計画。すでにiPhone、iPad、iPod touch、Apple TVに採用されている”A”シリーズ。Apple Watchに採用されている”S”シリーズ。Touch IDを実現するコントローラーチップである”T”シリーズ。ワイヤレスチップのファミリーである”W”シリーズ。そしてMacに搭載される”M”シリーズ。
iMacとMacBook Proの上位機種に採用とされる”M2”チップも量産が開始されたとの噂。27インチと置き換わるiMac上位機種は何インチになるのか。さらにiMac ProやMac ProなどのProラインはどうなるのか。まだまだ目が離せない。驚きは続きそうだ。
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明日から緊急事態宣言の延長が始まります。気を緩めず、変わらずの予防を。また、ちょっと気温の乱高下が続いているようです。体調にも十分な注意を。
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