長い間コミックからは離れていたので、こんな作品だったとは全く知らずでした。そんなにコミック党では無いので、こんなに夢中で読んだのは「沈黙の艦隊」以来ですな。
8年をかけて50年に及ぶ壮大なストーリーを描き上げたのは浦沢直樹氏。
緻密なプロット。魅力的なキャラと、カメラさえ意識させる映画的な表現、コマ割り、時間展開。
物語の根っこになる彼らの少年時代は、驚くほどワタシとピッタリ。あのあたりに少年時代を過ごした世代なら、分かる部分がきっとあるはず。
秘密基地、 駄菓子屋、 くじ、鉄人28号。隠れて見た平凡パンチ、11PM。意を決して家を抜け出した夜中の肝試し。意外と簡単に忍び込めた夜の学校。冒険王、少年マガジン、サンデー、キング。学研の科学と学習、実験付録。クラスで一番?だったスカートめくり。先生に怒られたー。
大阪万博。ワタシは連れてってもらえなかったから、雑誌の特集やガイドを読みあさり、夏休みの工作は、好きなパビリオンを石こうで作った小さな万博会場。
でも彼らのような秘密基地仲間との繋がりは、ワタシにはもう無い。
小学1年から5年まで同じクラスで、一番の親友だったシミッチョとは違う中学となり、間もなく遠くに引越した。ワタシも引越した。
同じく親友だったメグロは高校途中で家出、行方知れず。
みんな今どうしてるだろ。元気でやっているね、きっと。
確かに「映像化不可能」とも思われる。60億の破格の制作費、日本では前例のない3部作。見たいけどちょっと怖い気も。 コミックと映画、違うモノと分かっていても原作が素晴らしいだけに。
事前情報を入れたくないので、映画評などはなるべく避けてます。どうなんだろ?
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